さわさわ、しとしと、
きらきら、ぴぴぴ、
と
と
と
ふぅと吐いた息が風と交わり、草木をゆらす。
遠いとも近いともわからない音と、心臓の音が重なる。
全てのいきものに溶けこんで、体も心も自然にかえる。
ここは静かでいろんな音にあふれる
130年前のおうちです。
窓から光が差し、鳥のさえずりで目が覚める朝。ハーブティーの湯気に包まれて、のんびり過ごすひとときは最高の贅沢。時間がいつもよりゆるやかに流れる、埜の家の一日がはじまる。
外に出て、朝の空気を吸い込めば、不思議なエネルギーが満ちてくる。子供のようにあてもなく、気の向くままに歩き出そう。遠くに響くキジバトの声が、なつかしい記憶を呼び覚ます。
ゆるやかに続く坂道を上った先には、ヘルジアンウッドのハーブ園。どこまでも広がる空の下、大切に育てられたハーブが風にそよぐ光景は、絵本のなかに迷い混んだような美しさ。
たくさん歩いてお腹が空いたら、家に帰ってごはんにしよう。里山と海に囲まれたこの土地は、おいしい食材の宝庫。食べて、笑って、グラスを傾け、心ゆくまで楽しもう。
「埜の家」は、築130年の古民家に伝統の大工の技で
新しい息吹を注ぎ込んだ、一棟貸しの宿です。
屋敷林に囲まれ、深い軒で庭とゆるやかにつながる建物は、静寂閑雅な佇まい。
建てられた当初は人の手で作られた人工物の建物が、
130年以上の時を経て、ここになくてはならない、自然の一部になろうとしています。